元特命担当大臣・猪口邦子が描く外交戦略と知性派政治のゆくえ
彼女のキャリアにおける画期的な転機の一つが、ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部特命全権大使への就任である。国際的な軍縮・不拡散交渉の最前線で多国間外交の舵を取り、各国の利害が複雑に絡み合う盤面で日本の存在感を誇示した。
軍縮交渉という苛烈な国際情勢の現場で培われた交渉術は、現在の参議院での外交・安全保障論議にも色濃く反映されている。多国間協調の理念を尊重しながらも、現実的な国家利益を見失わない粘り強いアプローチは、各国の外交官からも高く評価された。