なぜ米銃規制は進まないのか?全米ライフル協会の闇と驚きの現在
無敵の権勢を誇ったNRAですが、近年はその足元が急速に崩れ始めています。組織を30年以上にわたって支配してきたウェイン・ラピエール前CEOによる公金私用疑惑が発覚したことが致命傷となりました。高級プライベートジェットの利用や妻への高額プレゼント、豪華バカンスなど、会員の会費を湯水のように浪費していた実態が内部告発によって暴かれたのです。
ニューヨーク州司法長官から組織解散を求める訴訟を起こされたNRAは、2026年に法的追及を逃れるためテキサス州への移転と連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請しました。しかし裁判所から「訴訟逃れの悪質な申し立て」として却下され、組織の信用は失墜。2026年には裁判で不正行為が認定され、ラピエール氏は巨額の返還を命じられて辞任に追い込まれました。
度重なる法廷闘争による天文学的な弁護士費用と内紛によって、NRAの財政は深刻な打撃を受けています。会員数は急減し、かつてのような無制限の政治献金を行う体力は確実に失われつつあります。