悪魔のZは本当に実在する?モデル車の衝撃真相と驚異スペックを徹底解説
「悪魔のZは本当に実在したのか」という疑問は、作品ファンのみならず旧車ファンの間でも長年議論の的となってきました。結論から述べると、特定の1台がそのまま悪魔のZとして存在したわけではありません。作者である楠みちはる氏が、1980年代初頭から中盤にかけて東京・首都高速道路湾岸線や東名高速道路を舞台に繰り広げられていた「最高速アタック」の現場を取材し、実在した複数のモンスターマシンと伝説的チューナーの生き様を複合的に昇華させたものが悪魔のZの真相です。
当時、最高速ランナーたちの聖地であった湾岸線では、ABR(オートボーイレーシング)や光性自動車、大川エンジニアリングなどが手掛けたS30型フェアレディZが、最高速度300km/hの壁を突破すべく命懸けのテストを繰り返していました。当時のチューニング業界関係者の証言や専門誌の手記によると、時速300km/hを超えた瞬間にフロントが浮き上がり操縦不能に陥る危険性と隣り合わせであり、実際に大事故を起こして廃車となったS30Zが何台も存在しました。こうした「命を削るマシン」「解体屋から蘇るスクラップ」という現場の生々しいリアルが、物語のプロットへと色濃く反映されています。
また、作中で悪魔のZを創り上げた「地獄のチューナー」こと北見淳にも、明確な実在モデルが存在します。当時、キャブレター過給や独自のターボチューンで業界を震撼させた実在のプライベーターたちであり、彼らの「計算上のセオリーを無視してでもエンジンが回りたがる限界を引き出す」という狂気的な職人哲学が、北見淳というキャラクターの言動や組まれるエンジンに息づいています。