安岡正篤と細木数子の電撃結婚と婚姻無効裁判|昭和の黒幕騒動の真相
戸籍上は完全に敗訴した細木数子でしたが、実利の面では極めて大きな「果実」を手にすることになります。この騒動を通じて彼女が得た最大の武器は、「昭和のフィクサー・安岡正篤の思想を継承した唯一の女性」という強烈な虚飾のストーリーでした。
騒動の直後、細木は安岡正篤との関わりを前面に押し出した著書『運命を開く』などを出版。メディアもまた、このスキャンダラスな人物像をセンセーショナルに報じました。世間はこの電撃結婚劇を「稀代の怪女による高齢者搾取」と批判的に見る一方で、彼女の持つ底知れぬ胆力と人心掌握術に強い関心を寄せたのです。
自著の中で細木は安岡から東洋哲学の真髄を直伝されたと主張し、それをベースに独自の「六星占術」を体系化。平成のテレビ界で視聴率の女王として君臨する原動力となった「絶対的な自信」と「威圧的な言動」の根底には、安岡正篤という巨人を手玉に取ったという事実が横たわっていました。