神宮の静寂とスタジアムの熱狂!鹿嶋で見つけた新旧の魅力とリアル

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街の精神的な支柱となっているのが、日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社、鹿島神宮である。創建は神武天皇元年に遡ると伝えられ、武道の神として名高い武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)を祀る。樹齢数百年の巨木が立ち並ぶ奥参道に足を踏み入れると、外界の喧騒が遮断され、肌を刺すような清澄な空気が漂う。一日に40万リットル以上もの清水が湧き出す御手洗池(みたらしいけ)のエメラルドグリーンの水面は、訪れる者の心を静かに洗う。

この厳格な信仰環境は、中世の剣豪・塚原卜伝(つかはら ぼくでん)を生み出す土壌ともなった。生涯数十度の真剣勝負で一度も敗れなかったと伝わる卜伝は、鹿島神道流を大成させ、「戦わずして勝つ」という無手勝流の哲学へと到達した。現在も市内には卜伝の生誕地碑や墓所が残り、武道や勝負事に対する崇敬の念が街のDNAとして受け継がれている。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。