日本一のジェットコースターが判明!富士急Vsナガシマ最恐徹底比較
「どのコースターが一番怖いのか」という問いに対し、ファンの間で最も意見が分かれるのは、人間が恐怖を感じるメカニズムが単一の物理数値だけでは決まらないためです。心理学および生体力学の観点から分析すると、恐怖には大きく3つの要因が関わっています。
第1に、視覚的予測不能性と空間識失調(空間認識の喪失)です。「ええじゃないか」が最恐と評される最大の理由は、走行中に座席自体が前後へ制御回転するため、次に自分が前向きに落ちるのか、背中から引きずり込まれるのかが視界から判断できない点にあります。人間は先行きが見えない状態に置かれると防衛本能が刺激され、恐怖心が増幅します。
第2に、落下直前の「タメ」による予期不安です。「高飛車」の垂直巻き上げ後、一時停止してから空を仰ぎ、直後に121度でえぐり込むように落下するシークエンスは、心理学でいう「予期不安」を極大化させます。落下する瞬間よりも「落ちると分かっていながら待たされる時間」に心拍数が最も跳ね上がることが実験でも確認されています。
第3に、高所への無防備な曝露(むぼうびなばくろ)です。スチールドラゴン2000は、ビルの30階以上に相当する地上97mまで約1分半かけてカタカタと上昇します。足元や周囲を遮る覆いが最小限に抑えられたオープンな座席構造(バケットシート)を採用しているため、高度が上がるにつれて「生身で天空に放り出されている」という圧倒的な高さの恐怖に晒されることになります。