和田正人の箱根駅伝秘蔵写真!実業団廃部から陸王へ駆け抜けた執念
和田正人が学生時代に残した記録は本物だ。日本大学陸上競技部において主将の重責を担い、第76回(2000年)および第78回(2002年)の箱根路で復路9区を担当した。9区といえば、戸塚中継所から鶴見中継所までの23キロを超える長丁場。繰り上げスタートの恐怖と戦いながら、前を追う執念が試される過酷な区間である。
当時のレース写真を見れば、その過酷さは一目瞭然だ。顎を上げることなく前傾姿勢を保ち、歯を食いしばってストライドを伸ばす姿。汗に濡れたユニフォームと、胸に輝く「日大」の誇り。関東学生陸上競技連盟が統括するトップレベルの戦いの中で、和田はチームのために1秒を削り出した。区間上位に迫る走りでチームのシード権獲得や順位押し上げに大きく貢献したその走りは、記録以上に当時の駅伝ファンの記憶に鮮烈な残像を焼き付けた。