日本の伝統刃物「肥後守」とは?本物の見分け方や使い方・銃刀法を解説
市場には「肥後」と名の付く折りたたみナイフが数多く出回っていますが、厳密な意味で「肥後守」と呼べる製品はごく一部に限られています。
肥後守は、三木刃物製造業組合の登録商標です。かつては組合に所属する数十軒の鍛冶屋が製造していましたが、時代の変遷とともに廃業が相次ぎ、現在この商標を使用して肥後守を製造・販売できるのは、創業1894年の「永尾かね駒製作所」(兵庫県三木市)ただ1軒のみとなっています。
本物と類似品を見分ける最大のポイントは、鞘に刻まれた刻印です。本物の製品には、真鍮や割込黒鞘の表面に以下の文字が深く刻まれています。
- 「登録商標 肥後守定」(または「肥後守定 駒」)
- 永尾かね駒製作所を象徴する「カネ駒(駒の枠にカネの印)」マーク
- 使用鋼材の表記(「青紙割込」「本割込」など)
他社が製造している類似の折りたたみナイフは一般に「肥後ナイフ」や「割込ナイフ」と呼ばれており、形状は酷似していても「肥後守」の銘を冠することはできません。伝統の製法と歴史的背景を重視するならば、鞘の刻印をしっかりと確認することが肝要です。