脳の接着剤説は崩壊?神経膠細胞の驚くべき役割と最新研究の真実

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神経膠細胞が持つ細胞分裂能は、脳の損傷修復に寄与する反面、深刻な疾患の温床ともなります。その代表格が神経膠腫(グリオーマ)です。脳内に発生する原発性悪性腫瘍の約3割を占め、成人の難治性がんとして臨床現場で極めて警戒されています。

神経膠腫の症状と原因|早期発見を阻む初期のサイン
グリオーマの発生原因は、電離放射線被曝などごく一部を除き、多くは遺伝子変異(IDH1/2遺伝子変異やTERTプロモーター変異など)が散発的に生じることによります。医療現場の症例報告や当事者手記によれば、初期段階では「なんとなく言葉が出にくい」「朝方に鈍い頭痛が続く」「軽い手足の脱力感を肩こりや眼精疲労だと思い込んで見過ごした」という訴えが目立ちます。

腫瘍が徐々に周囲の脳実質を圧迫・浸潤することで、成人の初発てんかん発作、視野欠損、急激な性格変化(感情失禁や意欲減退)といった局所神経症状が顕在化します。「MRIを撮影した段階では、すでにアストロサイト由来の神経膠芽腫(膠芽腫/グリオブラストーマ)として広範に浸潤していた」という闘病記録は後を絶ちません。

SNSや難治性がん当事者コミュニティでは、「告知時の衝撃の大きさ」とともに、術後補助化学療法(テモゾロミドなど)や分子標的治療、腫瘍治療電場療法(TTF)へのアクセス、高次脳機能障害との向き合い方についての情報交換が切実に行われています。正常な神経膠細胞が担っていたネットワークを壊さずに腫瘍のみを切除する術中覚醒下手術や精密なナビゲーション技術の進歩が、現場の予後改善に直結しています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。