愛され続けるサクサク感!ソフトサラダせんべい誕生秘話と塩味の真実
長年親しまれてきたあの独特の食感と、後味の良さ。その秘密は、米菓の常識を覆した独自の製法にある。1960年代半ば、当時の米菓製造業では、固くて噛みごたえのある醤油味の煎餅が主流だった。そこに一石を投じたのが亀田製菓株式会社である。同社の創業者である亀田古作氏は、「子供からお年寄りまで、誰もが喉を詰まらせずに美味しく食べられる柔らかいおせんべいを作りたい」という強い想いを抱いていた。
開発陣が着目したのは、当時は高級品とされていたサラダ油だった。焼き上がった生地にサラダ油を薄く吹き付け、その上からきめの細かい塩をパラパラと振る。この「サラダ油+塩」という組み合わせこそが、今や一般的となったソフトせんべいの原点である。「サラダ」という名前も、当時ハイカラで高級なイメージのあったサラダ油に由来する。表面はさっくり、中はふっくら。火加減と油の吹き付け量の絶妙なコントロールにより、あの独自のあっさり塩味と、何枚でも食べられる軽やかな口溶けが完成したのだ。