予約2ヶ月待ち!岐阜の食べる清流「みずのいろ」はなぜ世界を魅了するのか?
どれほどEC市場が発達し、ドローンや高速物流網が整備されようとも、つちやは頑なに「原則として店頭受取、またはごく限られた管理下での販売」という姿勢を崩さない。宅配便のトラックの微細な振動ですら、表面の結晶膜に亀裂を入れてしまうからだ。
「手渡し」という不便さ。それこそが、この菓子の価値を揺るぎないものにしている。わざわざ岐阜・大垣の店舗まで足を運び、両手で壊れ物のように大切に抱えて持ち帰る。その道中の時間すらも、体験の一部として織り込まれているのだ。
利便性を徹底して削ぎ落とした先にしか残らない本物のクラフトマンシップ。大量消費社会への静かな抵抗とも取れるこの不器用な誠実さに、本物を求める大人たちが共鳴している。