2026年、メインストリームを丸呑みした「サブカル」の現在地——アキバの路地裏からグローバル経済の主役へ
かつて「サブカルチャー(副次的文化)」は、テレビや新聞、大手出版社が作り出すメインストリーム(主流文化)に対するカウンターとして機能していた。昭和から平成初期にかけて、それは映画マニアの自主制作フィルムであり、インディーズバンドのガレージライブであり、マイナーな単館系映画館に集う人々の暗黙の教養だった。
だが、2026年のいま、文化のピラミッド構造は完全に崩壊している。かつてマニアだけの嗜好とされていたアニメ、ゲーム、シティポップ、インディーズゲーム、さらには昭和レトロな街並みやヴィンテージ家電の収集に至るまで、あらゆるマイナー要素がデジタルネットワークを通じて世界中で同時に消費されるようになった。マイナーとメジャーの立場は完全に逆転したのだ。