風邪薬と一緒に飲める栄養ドリンク!薬剤師が明かす併用Ngの真相

風邪薬と一緒に飲める栄養ドリンク!薬剤師が明かす併用Ngの真相の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

「西洋薬の総合感冒薬がダメなら、漢方薬の葛根湯(カッコントウ)なら栄養ドリンクと合わせても安心だろう」という推測も、医療現場では極めて危険な誤解とされています。ここには葛根湯と栄養ドリンクの併用特有の成分過剰リスクが潜んでいます。

着目すべきは生薬の「甘草(カンゾウ)」、およびその主成分である「グリチルリチン酸」です。葛根湯の処方には、炎症を抑え筋肉の緊張をほぐす目的で1日量あたり約2gの甘草が含まれています。ところが、疲労回復や粘膜保護を目的とした多くの栄養ドリンク(滋養内服液)にも、矯味(苦味消し)や消炎目的でグリチルリチン酸ジカリウムが頻繁に配合されています。

この2つを同時に摂取すると、グリチルリチン酸の1日許容量(一般用医薬品の上限は通常1日あたりグリチルリチン酸として200mg、甘草として1g〜2g換算基準)を容易にオーバーします。その結果引き起こされるのが「偽アルドステロン症」と呼ばれる電解質代謝異常です。

体内にナトリウムと水分が異常貯留し、カリウムが尿中へ過剰排泄されることで、手足のしびれ、急激な血圧上昇、全身の激しい脱力感(ミオパチー)を引き起こします。「漢方だから体に優しい」という素人判断は捨て、葛根湯を服用する際も、生薬重複がないか外箱裏面の「生薬構成表」を精査することが不可欠です。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。