松の剪定時期は年2回!失敗して枯れる理由と春・秋の正しい手入れ法
ネット上の園芸コミュニティや大手Q&Aサイト(知恵袋・専門フォーラム)には、自己流で松の剪定に挑んだ一般ユーザーからの痛烈な後悔の声が数多く投稿されています。
「脚立に登って丸2日格闘したが、松脂で服も道具もベタベタになり、肝心の樹形はボサボサのまま」「春のみどり摘みを知らず、伸び放題になった秋に生垣バリカンで一気に刈り込んだら、翌春に枝の半分が枯れ落ちた」といった生々しい失敗例は枚挙にいとまがありません。松の小枝は数千本単位に及ぶことも珍しくなく、1本1本指先で芽を折り、葉をむしる作業には想像を絶する集中力と体力が必要です。
都内近郊で30年以上のキャリアを持つ現役の造園技能士は、取材に対して次のように現場の実情を明かしています。
「松は生きている美術品のようなものです。広葉樹なら切りすぎても翌年には新しい枝が吹いて誤魔化せますが、松は一度骨格を崩してしまうと、元の姿に戻すまでに10年以上の歳月がかかります。一番危険なのは、ご高齢の方が不安定な三脚の上で無理な体勢を取り、転倒事故を起こしてしまうケースです。自力での手入れに挑戦すること自体は素晴らしい文化ですが、ご自身の安全と木本来の寿命を天秤にかけて冷静に見極める必要があります。」