「角田美代子自殺」の衝撃 警察留置場の死角と未公開資料の真相
主犯格の自死という失態を受け、兵庫県警察は検証体制を立ち上げ、自らの監視態勢に対する徹底的な調査を行った。なぜ、最重要容疑者の自殺を防ぐことができなかったのか。報告書には、留置場内の設備上の構造的欠陥や、長時間の勤務による捜査員・留置管理担当者の注意力低下、さらに容疑者の自殺の徴候を見落とした組織的な伝達ミスが具体的に記された。
この事態は兵庫県警本部留置場にとどまらず、全国の警察機構における被疑者の留置管理基準の抜本的な見直しへとつながった。監視カメラの全方位化、夜間巡回頻度の見直し、被疑者に与える衣類や日用品の制限。しかし、いくら制度が改められようとも、世紀の公判で明らかにされるはずだった数々の真相が永遠に失われた事実に変わりはない。