台湾の英雄・八田與一の死因とは?大和丸撃沈事件と最期の真相
八田の死から3年後、終戦を迎えた台湾で、さらなる悲劇が幕を開ける。八田の傍らを支え続けた妻・八田外代樹(とよき)の運命だ。日本への強制送還が迫る中、彼女は夫が心血を注いだ烏山頭ダムの放水口へ身を投じた。1945年9月1日、終戦の混乱と愛する夫を失った絶望の果てに選んだ、あまりにも悲しく強い決断であった。
ダムの傍らには、生前の八田が作業着姿で腰掛け、思索にふける姿を象った銅像が立っている。そのすぐ隣に、外代樹の墓標と追悼碑が静かに佇む。水路を流れる水の音は、まるで二人の魂が今もなお台湾の地に寄り添い合い、台南の大地を見守り続けているかのようだ。