日本最大の平野は関東平野!2位石狩との差や巨大化した謎を追う
なぜ日本列島の中で関東地方だけがこれほど広大になったのか。関東平野の成り立ちと理由を探ると、地質学的な地殻変動と火山活動の複合的なプロセスが見えてきます。
最大要因の一つが、数百〜数百万年規模で継続している「関東造盆地運動」と呼ばれる大規模な地殻変動です。関東平野の中心部(現在の埼玉県東部や東京湾北部付近)が徐々に沈降し、周囲の山地(関東山地や丹沢山地、足尾山地など)が隆起する構造運動が起きました。この巨大なすり鉢状の沈降地帯に対し、周囲の山々から流れ出る河川が膨大な量の土砂を継続的に運び込み、厚い堆積層が平坦面を形成したのです。
さらに地形を特徴づけたのが、周辺火山の激しい噴火活動です。富士山や箱根山、浅間山、赤城山などが噴き上げた火山灰が偏西風に乗って降り積もり、数メートルから数十メートルの厚みを持つ赤土層である関東ローム層を形成しました。この強固な火山灰層が河川の浸食を受けながら武蔵野台地や大宮台地、下総台地といった平坦な「台地」を残し、水害を受けにくい安定した居住可能エリアを広域に作り出しました。