酸化マグネシウムが効かない本当の理由と正しい飲み方【医師監修】

酸化マグネシウムが効かない本当の理由と正しい飲み方【医師監修】を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。

「習慣性がないから毎日飲んでも安心」と言われる酸化マグネシウムですが、決してリスクがゼロというわけではありません。厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)からも繰り返し注意喚起が出されているのが、血清マグネシウム濃度が異常に上昇する「高マグネシウム血症」です。

通常、過剰なマグネシウムは腎臓から尿中に排泄されます。しかし、高齢者や腎機能障害のある方が長期にわたって漫然と大量服用を続けると、体内に蓄積して中毒症状を引き起こすことがあります。

【見逃してはいけない初期症状】

  • 強い立ちくらみ・めまい
  • 吐き気・嘔吐、強い倦怠感(体がだるい)
  • 脈が遅くなる(徐脈)、皮膚の潮紅
  • 筋力の低下(手足に力が入らない)、傾眠(ぼんやりして眠り込む)

また、飲み合わせ(併用禁忌・相互作用)にも注意が必要です。一部のニューキノロン系・テトラサイクリン系抗菌薬や骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート系)と一緒に飲むと、消化管内でキレート(結合体)を形成し、お互いの薬の吸収を著しく妨げてしまいます。これらの薬とは少なくとも2時間以上服用間隔を空けることが鉄則です。さらに、牛乳やカルシウム製剤と大量に併用すると「ミルク・アルカリ症候群」を誘発する恐れがあります。

なお、妊娠中や授乳中の服用については、全身への移行が極めて少なく胎児・母乳への影響が軽微であるため、産婦人科でも便秘治療の第一選択として処方されるケースが一般的です。ただし自己判断での市販薬乱用は避け、主治医に一言相談してから服用するのが賢明です。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。