伝説の放送から10数年――なぜ「怒り新党」の「チャージマン研」特集は今なおネットを支配し続けるのか?
テレビ朝日系の人気番組『マツコ&有吉の怒り新党』。その中で、視聴者からの怒り投稿とは別に、様々なジャンルの「日本三大」を調査する名物企画があった。2012年、そこに突如として現れたのが「チャージマン研!」だった。当時、すでにニコニコ動画などの一部ネットコミュニティではカルト的人気を誇っていたが、地上波のゴールデンに近い時間帯で紹介された意味は重い。マニアだけの秘密が、お茶の間に解き放たれた瞬間だった。
放送中のスタジオは異様な空気に包まれた。ナレーションの淡々とした解説と、画面に映し出されるあまりにも理不尽なストーリー。マツコ・デラックスと有吉弘行の二人が、言葉を失いながらも次第にその狂気に引き込まれていく様子は、テレビの前の視聴者と同じだった。ネット発のコンテンツが地上波のプロの手によって極上のエンタメに昇華された瞬間だ。