伝説のプレミア切手「月に雁」買取相場の裏側と本物の見分け方
高値で売買されるプレミア品であるため、市場には昭和期に作られた複製品や悪質な模造品が少なからず流出している。一見しただけでは見分けがつかないケースも多いが、プロの鑑定士が重視するチェックポイントは明確だ。
第一のポイントは「目打ち(周囲の目穴)の精度とピッチ」である。本物は当時の郵政省が定めた規格に基づき均等にあけられているが、精巧な偽物は孔の間隔が不揃いだったり、縁のカット処理が不自然に滑らかだったりする。さらに、目視や拡大鏡でのインクの発色確認も不可欠だ。本物は凹版印刷独特の立体感と重厚な色彩を持つが、オフセット印刷による偽物は拡大すると細かなドット(網点)が露出する。裏糊の質感や紙質の経年変化も重要な判断基準となる。