なぜウォンバットが地球を救う?現地取材で判明した驚愕の生態と日本との絆
オーストラリア大陸を襲う記録的な熱波や森林火災において、彼らは思わぬ「無名の英雄」として脚光を浴びた。鋭い爪と頑丈な前脚で掘り進める地下トンネルは、時に全長数十メートル、深さ数メートルにも達する複雑な大構造物となる。
地表が猛火に包まれ、あらゆる植物が焼き尽くされる最中であっても、地下の巣穴内部は気温が一定に保たれ、有害な煙の浸入も防がれる。現地調査の無人カメラには、火災から逃れてきた小型ワラビーやハリモグラ、トカゲ、鳥類までもが、主の留守中や同居する形で避難している姿が捉えられていた。自らの生活拠点づくりが、結果として地域全体の野生動物コミュニティを繋ぎ止める生命線となっている。