デスノート魅上照は本当に無能?衝撃の死因と最後のミスに隠された真相
物語のクライマックスである「YB(イエローボックス)倉庫」の対決において、キラ陣営が完全敗北を喫した直接の原因は、魅上照による単独行動でした。読者から「最後のミス」と評されるこの一件は、極限状態における複数の偶然と、魅上ならではの生真面目さが複雑に絡み合って起きた悲劇です。
直接の引き金となったのは、メロによる高田清美の誘拐事件でした。この突発的事態に対し、魅上照は「月は捜査本部の監視下にあり、自由にノートを使えない」と瞬時に推測します。神の意図を汲む代行者として、自らの手で高田を葬らなければならないと確信した魅上は、普段の厳格な行動パターンを崩し、銀行の貸金庫に保管していた「本物のデスノート」を取り出しに向かいました。
しかし、このとき月自身も腕時計の隠し針と紙片を駆使し、魅上とほぼ同じタイミングで高田を焼死させていたのです。魅上の行動は結果として完全に重複した「不要な一手」となりました。そればかりか、ニアの部下であるスティーブン・ジェバンニに本物のノートの隠し場所を特定させ、一晩でのノートすり替え(完全偽造)を許す決定的な隙を与えてしまいました。
魅上は毎日寸分違わず同じ行動を取る「完全主義者」でした。その彼が銀行へ向かうイレギュラーな動きを見せたことで、捜査陣は本物のノートの在り処を突き止めることができたのです。几帳面で忠実すぎた男の自発的行動が、皮肉にもキラ陣営にとどめを刺す致命傷となりました。