謎の流行語なっきょいとは?Sns急拡散の裏側と仕掛け人の正体
発端は、ある個人配信者が放った些細な言い間違いだった。深夜3時、視聴者数が数十人規模の雑談配信中、ゲームのプレイミスに対して叫ばれた謎の奇声。「なっきょい!」と叫んだ本人は照れ笑いを浮かべて即座に話題を変えたが、切り抜き動画を制作していた熱心なファンは見逃さなかった。独特の脱力感と妙に耳に残るイントネーションが、絶妙な違和感を生んでいたのだ。
「最初は本当に内輪のジョークでした。まさかこんな事態になるとは思ってもみなかった」
当時の配信を見ていた古参リスナーの1人は、取材に対してそう証言する。切り抜かれた数秒の動画が投稿されるや否や、アルゴリズムの波に乗り瞬く間に拡散。文脈を剥ぎ取られた言葉は、純粋な音の面白さだけを武器に、見知らぬ無数のタイムラインへと雪崩れ込んでいった。言葉の意味ではなく「響きそのものを楽しむ」という原始的な面白さが、現代のネットユーザーの乾いた感情に突き刺さった形だ。