おさげとは?ツインテールや三つ編みとの違い&大人可愛い旬アレンジ徹底解説
おさげという髪型の背景には、日本の長い服飾史とジェンダー観の移り変わりが存在します。「おさげ 由来 歴史」を辿ると、そのルーツは平安時代の貴族女性の髪型である「垂髪(すいはつ)」にまで遡ります。
当時、長く豊かな黒髪を背中へそのまま垂らしたスタイルは、高貴な女性の美の象徴でした。これが江戸時代に入ると、町人文化の発達とともに複雑に結い上げる「日本髪」へと変化しますが、幼女や少女は髪を頭頂や後頭部で束ねてそのまま垂らす「下げ髪」を結っていました。ここから、少女の髪型として「おさげ」という呼称が一般化していきます。
明治・大正期になると、女子教育の普及とともに女学生の象徴としておさげ髪が定着します。着物に袴を合わせ、髪を後ろや左右で三つ編みにして垂らすスタイルは、当時の先端をいく「モダンガール予備軍」のアイコンでした。
昭和に入ると、校則や制服文化と結びつき、おさげは「真面目で清楚な女学生のシンボル」としての記号性を強めていきます。昭和歌謡や映画、漫画などで描かれる文学少女や学級委員長がおさげ髪であるケースが多いのは、この時代の集団的記憶が背景にあります。
しかし2000年代以降、ツインテールブームの台頭により一時は「素朴すぎる」「昭和レトロの遺物」と見なされる時期もありました。風向きが変わったのは近年のY2K(2000年代初頭)リバイバルおよび韓国ニュートロ文化の流行です。K-POPアイドルやファッショニスタが、ブリーチヘアやストリートファッションにあえてルーズなおさげを合わせたことで、おさげは「ノスタルジー」から「最先端のモードな抜け感ヘア」へと鮮やかな再定義を遂げました。