大手町平和ビルの跡地は今?解体理由と歴代テナントの現在を徹底検証
大手町平和ビルについてネット上でしばしば見受けられる誤解が、「平和不動産が業績不振などの理由で大手町から完全撤退し、ビルを三菱地所に丸ごと売り払ってしまった」という言説です。しかし、これは明確な誤りです。
実態はまったく異なります。平和不動産は、大手町フィナンシャルシティの開発主体である特定目的会社(SPC)や再開発組合において、中核的な地権者・事業者として深く参画しました。ビル単体としての「平和ビル」という看板は超高層化に伴う名称統一(大手町フィナンシャルシティ)により外されたものの、同社は現在もサウスタワー等の区分所有権および共有持分を保有しています。
むしろ平和不動産にとっては、老朽化した単独物件を最新鋭の超高層複合ビルへとアセットトランスフォーメーションさせ、安定した巨額の賃貸収益基盤を確立した「大成功の再開発モデル」と位置付けられています。さらに同社は、大手町での再開発ノウハウと資本力をテコにして、現在は本拠地である「日本橋兜町・茅場町再開発プロジェクト(KABUTO ONEなど)」を猛スピードで推進しています。大手町平和ビルの遺伝子は、兜町の国際金融都市再生へと脈々と受け継がれているのです。