送りハンドルは卒検で減点?教習所の噂と危険性、メリットの真実

送りハンドルは卒検で減点?教習所の噂と危険性、メリットの真実について分かりやすく解説いたします。最新の情報をお届けします。

送りハンドルが日本の交通環境において長年否定的な評価を受けてきたのには、明確な安全上の理由があります。最も深刻なデメリットは、突発的な危険に対する緊急回避が極めて遅れる点にあります。

路地からの歩行者の飛び出しや前走車の急ブレーキなど、一瞬でステアリングを大きく切り込まなければならない場面で、細かく手を滑らせていては間に合いません。手の位置が定まらないため、「今タイヤがどのくらい曲がっているのか」という舵角の感覚を瞬時に把握しづらくなる欠点も孕んでいます。

歴史的な背景にも目を向ける必要があります。かつて油圧や電動のアシストがない「重ステ」の時代、据え切りに近い低速旋回では車輪をねじ伏せる強い力が必要でした。現代の乗用車は優れたパワーステアリングが標準装備され、片手でも回せるほど操舵が軽くなっています。しかし、機械が進化しても「とっさの危険回避能力」という人間の生体反応限界は変わりません。緊急時に腕の可動域を最大限活かせないフォームであることが、今なお敬遠される最大の理由です。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。