カイドウとハナカイドウの違いは?見分け方と実の特徴を徹底解説

カイドウとハナカイドウの違いは?見分け方と実の特徴を徹底解説について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

「ハナカイドウの花が終わった後、実がつかない年と小さな実がつく年がある」「実海棠(ミカイドウ)と何が違うのか」という疑問もよく聞かれます。カイドウの実に関する疑問を整理しました。

そもそもハナカイドウは、花を観賞するために特化した種であり、自家不結実性(自分の花粉では受粉・結実しにくい性質)が非常に強い植物です。そのため、1本だけで庭や鉢植えで育てている場合、花はたくさん咲いても実はほとんどつきません。

それでも時折カイドウの実がつく理由は、近隣に同じバラ科リンゴ属の植物(ヒメリンゴ、クラブアップル、ズミ、ミカイドウなど)が植えられており、ミツバチなどの昆虫によって他種の花粉が運ばれて自然交配したためです。結実した場合、秋(9月〜10月頃)に直径5〜8mm程度の小さな球形の実が黄褐色から赤褐色に熟します。

このカイドウの実が食べられるかという点について、毒性は一切ないため口に入れても安全上の害はありません。しかし、果肉が極めて薄く、強い酸味と渋み(タンニン)があるため、リンゴのようにそのまま生食するのには全く適していません。もし収穫して楽しみたい場合は、ホワイトリカーと氷砂糖に漬け込んで「カイドウ酒(果実酒)」に加工するのが古くからの定番の活用法です。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。