嶋田久作はなぜ選ばれた?『帝都物語』加藤保憲の怪演と真相に迫るについて知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。
1988年公開の『帝都物語』、そして翌1989年に公開された続編『帝都大戦』。2つの作品において嶋田久作が演じた加藤保憲の立ち位置や作品評価は、それぞれ異なるアプローチを見せています。当時の記録と興行データをもとに、その変遷を整理します。
項目1作目『帝都物語』(1988年)続編『帝都大戦』(1989年)編集部の見解・評価配給収入・動員規模配給収入 約10億5000万円
(年間邦画配給ランキング上位)配給収入 約7億円
(アクション・ホラー路線へ移行)1作目は文芸オカルトとして社会現象化。2作目はエンタメ色を強化。加藤保憲の演出実相寺昭雄監督による独特の傾いた構図と陰影。
歴史の影に潜む魔人。霊力バトルやサイキック描写が激増。
前面に出るダークヒーロー的立ち位置。前作の不気味さに加え、帝都大戦の嶋田久作は圧倒的な強敵として完成。特撮・美術の特長総工費3億円を投じた銀座の巨大オープンセット、H.R.ギーガーのクリーチャー。視覚効果・SFX主体のスピーディーな演出、病院内での超常現象バトル。昭和末期のバブル経済が後押しした、現代では再現困難な贅沢な画面設計。
映画『帝都物語』の評価と評判は公開当初、重厚な美術と特撮への絶賛の一方で、複雑な原作の圧縮に対する戸惑いの声もありました。しかし、加藤保憲を演じた嶋田久作の芝居に関しては、批評家・一般観客を問わず満場一致で高い評価を獲得しました。