映画『ボディガード』主題歌の衝撃真相!名曲誕生秘話と歌詞に隠された意味とは?
映画『ボディガード』の主題歌といえば「オールウェイズ・ラヴ・ユー」以外の選択肢は考えられないと感じる方が大半でしょう。しかし、映画制作の初期段階で予定されていた主題歌は、まったく別の楽曲でした。当初、クライマックスを飾るナンバーとして準備されていたのは、モータウンの名曲として知られるジミー・ラフィンの「恋に破れて(What Becomes of the Brokenhearted)」でした。
ところが撮影が進む中、1991年公開の映画『フライド・グリーン・トマト』の劇中歌として同曲がカヴァー使用されることが判明します。同一の楽曲が重なることを避けるため、制作陣は急遽、新たな主題歌の選定を迫られるという危機に直面しました。
この窮地を救ったのが、主演兼プロデューサーを務めていたケビン・コスナーでした。彼は、カントリー界の大御所ドリー・パートンが1973年に作詞・作曲した「オールウェイズ・ラヴ・ユー」(1975年のリンダ・ロンシュタットによるカヴァー版)をホイットニーに聴かせ、この曲をソウルフルに歌い上げることを強く提案したのです。
さらに、音楽史に残る「冒頭45秒間のアカペラ」もケビン・コスナーの発案によるものでした。当時のメイキング特番インタビューにおいて、音楽プロデューサーの名匠デイヴィッド・フォスターは「最初は伴奏なしで歌い始めるなどラジオで流れるポップスとしては自殺行為だと思い、猛反対した」と述懐しています。しかし、ケビン・コスナーは「彼女の生の声だけで始めることで、登場人物レイチェルの飾り気のない本心とドラマの切なさが観客の胸に突き刺さる」と一切妥協しませんでした。結果として、静寂から解き放たれるホイットニーの圧倒的な歌声は、映画史に刻まれる最高のオープニングを生み出すこととなったのです。