モカマタリとは?違いや特徴・No9の真実と文豪が愛した至高の味
珈琲豆の専門店で見かける「モカマタリNo.9」という名称には、知られざる背景があります。これはイエメン国家が定めた公的な規格ではなく、同国の歴史的な名門輸出業者「マタル商会」などが設けた独自の選別・格付けグレードです。
当時、欠点豆の少なさや豆のスクリーンサイズ(大きさ)に応じてNo.1からNo.9までの等級が割り振られ、最高品質として厳選されたロットに「No.9」の称号が与えられました。現在でもその名残として、高品質なバニマタル産生豆の代名詞としてこの名称が使われています。
気になる現在の値段相場ですが、モカマタリは世界的に見ても屈指の高価格帯に位置します。イエメン国内の情勢不安による流通の難しさ、伝統的な手作業による小規模生産、そして近年の世界的なスペシャルティコーヒー需要の急増が重なり、希少価値は年々上昇しています。
2026年現在の一般的な自家焙煎店における相場は、100gあたり約1,800円〜3,500円前後です。一般的なブレンド豆の2倍から3倍以上のプレミアム価格で取引されていますが、その希少性と際立つ風味から根強い需要を保ち続けています。