稚児行列とは?3回出ると幸福に?費用や年齢・衣装の真相を徹底解説
稚児行列にまつわる有名な言い伝えに「稚児に3回出ると一生の幸福に恵まれる」というものがあります。なぜ3回という回数が重視されるのか、その理由は諸説あります。
仏教における三宝(仏・法・僧)への帰依を表す説や、神社巡礼における「三社参り」の思想に由来する説、あるいは子どもの成長過程(3歳・5歳・7歳など)に合わせた節目ごとの厄除けの意味合いが重なったものと考えられています。1回の参加でも十分にご利益があるとされますが、複数回参加することでより強固な守護を得られると信じられてきました。
稚児の衣装や化粧についても、性別によって細やかな違いが見られます。
男の子は、貴族の正装である「狩衣(かりぎぬ)」や「水干(すいかん)」を身にまとい、頭には黒い「烏帽子(えぼし)」を被るスタイルが一般的です。一方、女の子は華やかな「天冠(てんかん)」と呼ばれる金色の冠を頭に戴き、手には造花の花かごや扇を持つ優美な姿に仕立てられます。
どちらも額には「位星(くらいぼし/おきまゆ)」と呼ばれる黒い丸を2つ描き、顔全体を白粉で薄く化粧するのが特徴です。この化粧は神仏に仕える聖なる存在へと変身するための伝統的な結界の役割を果たしています。