地球から月までの距離は?新幹線や徒歩の所要時間と2026年最新探査
「平均約38万4400km」という数値をお伝えしましたが、実は地球と月の距離は常に一定ではありません。月の公転軌道は完全な円ではなく楕円形をしているため、地球と月の距離は周期的に変動しています。
月が地球に最も近づく位置を近地点(ペリジー)と呼び、その距離は約36万3300kmまで縮まります。反対に最も遠ざかる位置は遠地点(アポジー)と呼ばれ、距離は約40万5500kmまで広がります。その差は実に約4万2000kmにおよび、地球1周分以上の開きが存在します。
近地点のタイミングで満月を迎えると、遠地点の満月に比べて視直径が約14%大きく、明るさも約30%増して見える「スーパームーン」と呼ばれる現象が起こります。潮の満ち引き(潮汐力)の強弱にも月の位置関係が深く関わっています。
さらに長期的な天文学の測定により、月は潮汐摩擦の影響で毎年約3.8cmずつ地球から遠ざかっていることが判明しています。アポロ計画で月面に設置されたレーザー反射板による精密測定が、現在もこの微細な距離変化をミリ単位で捉え続けています。