最古の人類はサヘラントロプス?700万年前の真実に衝撃
かつて昭和から平成初期の教科書を開けば、人類の歴史の冒頭には決まってアウストラロピテクス(約400万〜200万年前)の名が刻まれていました。1974年にエチオピアのアファール凹地で発見された有名な化石「ルーシー(Lucy)」は、骨格の約4割が良好な状態で残っていたことから、二足歩行を行う「人類の母」として世界的なアイコンとなった経緯があります。
ところが21世紀に入り、そのタイムラインを数百年前ではなく、数百万年単位で覆す発見が相次ぎました。1990年代初頭にエチオピアで見つかったアルディピテクス・ラミダス(約440万年前)、2000年にケニアで発掘されたオロリン・トゥゲネンシス(約600万年前)、そして2001年に中央アフリカのチャドで発見されたサヘラントロプス・チャデンシス(約700万年前)の登場です。
文部科学省の学習指導要領改訂に伴い、近年の教科書では最古の猿人としてサヘラントロプスやアルディピテクスが併記されるケースが定着しました。「アウストラロピテクス=最古」という知識のまま記憶が止まっている大人は、知らず知らずのうちに300万年ものズレを抱えていることになります。