「気の置けない」語源と本当の意味|半数が誤解する理由と使い方

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日常の会話やメディアでも頻繁に登場する気の置けない関係の意味ですが、正しくは「遠慮や気兼ねをする必要がなく、心から打ち解け合えること」を指します。つまり、最上級の親愛の情を表すポジティブな表現です。

ところが、公的機関の調査によって、国民の認識が真っ二つに割れている実態が明らかになっています。文化庁が実施した「国語に関する世論調査」のデータは、日本語のプロフェッショナルたちにも大きな衝撃を与えました。

調査項目・慣用句本来の意味(正答)の割合間違った意味(誤用)の割合編集部の分析・実態気の置けない
(文化庁 国語世論調査より)44.6%
(遠慮する必要がない)48.4%
(気配り・油断ができない)誤答率が正答率を上回る「逆転現象」が発生しており、慣用句誤用ランキングでも常連。敷居が高い42.1%
(不義理があり行きにくい)56.4%
(高級すぎて入りにくい)本来の意味から「難易度が高い」というニュアンスへの変容が定着しつつある典型例。割愛する65.1%
(惜しみながら省略する)27.6%
(不要なものを捨てる)正答率が比較的高いものの、単なる「カット・削除」と事務的に受け取られやすい。

調査結果が示す通り、文化庁の国語世論調査における「気の置けない」の項目では、本来の意味である「相手に気兼ねする必要がない」を選択した人が4割台半ばにとどまる一方、「油断ができない・気が許せない」と真逆に答えた人が半数近くを占めました。この数字は、私たちが日常的に交わす会話の中で、話し手の意図が180度ねじれて受け止められている危険性を物語っています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。