古畑任三郎Vsスマップ伝説の神回!巧妙な伏線と撮影裏の全貌
脚本を担当した三谷幸喜の筆致は、神懸かり的な冴えを見せていた。コンサートの進行スケジュール、会場の構造、衣装の早替え、さらにはエレベーターの昇降時間に至るまで、秒単位で計算し尽くされたタイムテーブルが犯行の土台として機能する。しかし、どれほど完璧に見えた計画であっても、些細な違和感から綻びが生じていく。
特筆すべきは、グループのリーダーとしての苦悩と冷静さを滲ませる中居正広と、感情を露わにしながら鋭い眼光で古畑を警戒する木村拓哉の演技の対比だ。古畑任三郎という鋭利な刃物のような洞察力を持つ刑事に対し、仲間を守るために心理戦を挑む彼らの姿は、単なるアイドルドラマの枠を完全に超越していた。凶器の隠し場所やポケットベルを使った時間差トリック、そしてラストに明かされる決定的な物証の伏線回収は、現代のサスペンスと比較しても群を抜く完成度を誇る。