ばいきんまん声優・中尾隆聖の現在と交代説の真相!奇跡の声が紡ぐ軌跡

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ばいきんまんを語る上で欠かせないのが、登場時の決め台詞「ハヒフヘホ〜!」です。今や日本語のオノマトペとして定着したこのフレーズですが、実は原作絵本や初期の脚本に指定されていたものではありませんでした。

当時の制作関係者や中尾隆聖さん本人が過去の特番インタビューで明かした証言によると、第1話のアフレコ台本には単に「ばいきんまん登場」「高笑い」としか記されていませんでした。通常の悪役のように「フハハハ!」と笑うのでは面白くないと考えた中尾さんは、ばいきんまんが「バイキン(細菌)」であることに着目。「息を強く吐き出しながら、濁音を含んだ奇妙な笑い声を出せないか」とスタジオのマイク前で試行錯誤した結果、五十音のハ行を息継ぎとともに吐き捨てる「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ〜!」というアドリブが誕生しました。

この即興の演技を現場で聴いた原作者の故・やなせたかし氏や監督は膝を打ち、その場で正式な演出として採用。以後、ばいきんまんの代名詞として脚本に正式に組み込まれることになりました。

そして、ばいきんまんを語る上で欠かすことのできない存在が、主人公アンパンマンを演じる戸田恵子さんです。二人は『アンパンマン』開始以前から舞台俳優として共演を重ねてきた旧知の仲であり、スタジオ内での信頼関係は半世紀近くに及びます。

戸田恵子さんは自身のブログや取材において、「アンパンマンとばいきんまんはコインの表と裏。光と影のような関係」「中尾さんの声がスタジオに響くからこそ、私は真っ直ぐにアンパンマンとして立つことができる」と幾度となく公言しています。毎週のアフレコ収録現場では、言葉を交わさずともマイクワークの間合いを完璧に把握し合う阿吽の呼吸が、38年間一度も途切れることなく続いています。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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