未来のミライ豪華キャストの裏側|福山雅治出演の真相と評判を検証
キャスティングにおいて最もドラマチックな展開を辿ったのが、くんちゃん役 上白石萌歌の抜擢劇です。制作陣が明かした未来のミライ オーディション裏話によれば、上白石は当初、主人公の妹であるミライちゃん役を受けるためにオーディション会場を訪れていました。
当時、すでに女優として頭角を現していた上白石でしたが、オーディション会場で様々な候補者の声を聞いていた細田監督の直感が働きます。監督は突然、彼女に対して「くんちゃんのセリフも読んでみてくれませんか」と予期せぬリクエストを出しました。少年役の準備を一切していなかった上白石は、戸惑いながらも無心で4歳の幼児になりきり、無邪気で我儘、かつ感情を爆発させるセリフを演じました。
細田監督はその声を聞いた瞬間に衝撃を受けたと語っています。大人の女性声優が器用に演じる「作られた男の子の声」ではなく、子どもの喉の奥から絞り出されるような純粋さ、野放図な生命力、そしてどこか哀愁を含んだ響きが、監督が思い描いていたくんちゃんそのものだったのです。結果として、妹役のオーディションを受けに来た彼女が、作品全体の屋台骨を背負う4歳の主人公役にその場で大抜擢されるという、異例のキャスティングが決定しました。
一方で、本来のミライちゃん役 黒木華の存在感も外せません。『おおかみこどもの雨と雪』の雪(少女期)、『バケモノの子』の一郎彦(少年期)に続き、細田監督作品3作連続の出演となった黒木は、監督からの絶大な信頼を背景に、まだ幼い上白石の荒削りなエネルギーを優しく受け止める「未来からの案内人」としての絶妙なバランス感を披露しました。