なぜ今「博多一番どり」が全国の食通を狂わせるのか? 2026年、地鶏の常識を覆した福岡発・奇跡の銘柄鶏が起こす静かな革命
日本の鶏肉市場は長年、噛みごたえと旨味を追求する高級地鶏と、柔らかく安価だが味の薄いブロイラーという極端な二極化に支配されてきた。そこに風穴を開けたのが福岡県産の銘柄鶏開発プロジェクトだった。
血統のベースにあるのは、旨味成分であるイノシン酸を豊富に含む在来種「さざなみ」だ。これに肉質の柔らかいホワイトプリマスロックなどを絶妙な比率で交配。地鶏特有の「旨いが硬くて噛み切れない」という欠点を完全に払拭し、ブロイラーには到底出せない深いコクを残すことに成功した。一般的な鶏肉よりもイノシン酸が約15%も多く含まれているという科学的データは伊達ではない。脂っぽさはなく、純粋な肉の旨味だけが舌の上に広がる。