2026年、なぜ若者は「不便な写真」に熱狂するのか? コダック復権の裏にある令和レトロの真実
フィルム価格の高騰が続く中、写真ファンの救世主となったのが、35mmフィルム1本で倍の枚数が撮れるハーフサイズカメラ「Ektar H35」シリーズだ。コダックが投じたこのコンパクトな一投は、若い世代の参入障壁を劇的に下げた。
通常36枚撮りのフィルムなら、72枚の写真が残せる。1枚あたりの撮影コストが半分になる計算だ。軽快なプラスチックボディとレトロなデザイン。ボタン一つでシャッターを切る感覚は、どこか玩具めいていながらも、手元に残る写真は紛れもない本物のフィルム写真だ。
SNSでは、隣り合う2コマで一つのストーリーを表現する「ディプティク(2連作)」の投稿がトレンド化。単にコストを抑えるだけでなく、新しい表現技法としてハーフサイズというフォーマットが消費されている。