パプアニューギニア地震で日本連動?南海トラフへの影響と科学的真相

パプアニューギニア地震で日本連動?南海トラフへの影響と科学的真相について分かりやすく解説いたします。最新の情報をご確認ください。

オセアニア地域の地震と日本の関連を語る上で外せないのが、いわゆる「バヌアツの法則」です。バヌアツ共和国やソロモン諸島、パプアニューギニアなど、南太平洋の島嶼部で大規模な地震が発生した後、数日から2週間程度で日本でも同規模以上の地震が誘発されるという都市伝説的な仮説を指します。

パプアニューギニア地震における過去の連動事例として引き合いに出される代表例には、以下のようなケースがあります。

・2011年2月〜3月:ニュージーランド・クライストチャーチ地震(M6.3)の約3週間後に東日本大震災(M9.0)が発生
・2016年4月:バヌアツ近海での連続地震(M6.9など)の約1週間後に熊本地震(M7.3)が発生
・2018年2月:パプアニューギニアでM7.5の地震が発生し、同年に日本各地で活発な地震活動を観測

しかし、これらの事例を精密に検証すると、南太平洋でM7クラスの地震が起きても日本で特段の活動が見られなかった事例のほうが圧倒的に多数を占めます。南太平洋から日本列島にかけての全域で年間数十回発生する中規模以上の地震を恣意的に結びつければ、いつでも「連動したように見せかける」ことが可能です。学術的な相関分析においても、両者の間に物理的な引き金(トリガー関係)があるとは証明されていません。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。