プロ直伝!コストコ巨大サーモンを無駄なく美しく切り分ける極意
詳細を見る
巨大なフィレを目の前にしたとき、プロが最初に行うのは全体の構造観察だ。サーモンの身は大きく分けると、脂の乗りが最高潮に達する腹身(ハラミ)、厚みと赤みのバランスに優れた背身(ロイン)、そして運動量が多く身が引き締まった尾身の3つのセクションに分かれる。包丁を入れる前にペーパータオルで表面の余分な水分と皮目の油分をしっかりと拭き取ることが、作業の精度を左右する第一歩だ。
最も脂が乗ったハラミ部分は、とろける食感をダイレクトに楽しむ刺身や手巻き寿司、カルパッチョにするのが最適解と言える。対して、肉厚な背身は贅沢な厚切り刺身やサーモンステーキ、サク取りして炙り焼きに仕立てると旨味が引き立つ。筋が多く身が硬めの尾の部分は、細かく刻んでなめろうに加工するか、ムニエルやソテー、フライといった火を通す料理へ回す。部位ごとの個性を見極めて切り分けることこそ、ひとくちの無駄も出さないプロの流儀だ。