カリスマの原点――宮沢和史の美しき野性と「島唄」誕生前夜、受け継がれる遺伝子
1990年代初頭、宮沢は沖縄という土地に出会う。そして、ひめゆり平和祈念資料館で受けた衝撃が、彼の音楽人生を決定づけた。本土の人間が、沖縄の悲劇を歌っていいのか。激しい葛藤の末に生まれたのが、あの「島唄」だ。
三線の音色を取り入れたこの曲は、当初は沖縄限定でリリースされた。しかし、その歌の持つ圧倒的な「祈り」の力は、海を越え、日本全国、さらにはアルゼンチンをはじめとする世界中へと広がっていく。宮沢が絞り出した歌声は、歴史の闇に光を当てる松明となった。