妻夫木聡の出世作ウォーターボーイズ!過酷な撮影裏話と配信比較
本作を語る上で欠かせないのが、妻夫木聡と玉木宏という、後に日本を代表することになる名優ふたりの邂逅だ。今でこそ重厚な役柄から洒脱なキャラクターまで自在に演じ分ける玉木宏だが、当時はまだアフロヘアーがトレードマークの陽気でお調子者な佐藤役として、強烈なインパクトを残した。
現場でのふたりは、良き仲間であり、同時に激しい火花を散らすライバルでもあった。過酷な水中練習の合間、誰よりも早くプールに入り、誰よりも遅くまで技の確認をしていたのが妻夫木と玉木だったという。互いの成長を肌で感じながら、主役としてのプレッシャーを背負う妻夫木を、玉木が独自のユーモアと存在感で支えていた。
ふたりの間に流れていた瑞々しい熱量は、作中のキャラクター同士の友情と完全にシンクロしていた。彼らが放つ無邪気なエネルギーこそが、この映画の推進力そのものだったと言っても過言ではない。