つゆ刷新とレジ横復活の真相!ファミマおでん大進化の裏側を追う
ファミマのおでんを語る上で欠かせないのが、最後の一滴まで飲み干したくなる黄金色の「つゆ」の存在だ。その根底を支えているのは、贅沢に使用された出汁(焼津産鰹節・利尻昆布)の重厚な旨味である。澄み切った上品な香りと、舌の上にじんわりと広がる豊かなコク。それは、名代の割烹料理店が仕込む本格的な日本料理の哲学そのものだ。
さらに注目すべきは、全国を一律の味で染め上げない「地域限定つゆ」の徹底したこだわりにある。だしの文化は日本列島の東西南北で大きく異なる。ファミリーマートでは全国を複数のブロックに細分化し、それぞれの食文化に寄り添った出汁をブレンドしている。
関東圏では鰹節の香りを際立たせ、濃口醤油でキレのある後味に仕上げる一方、関西圏では昆布の旨味をベースに薄口醤油でまろやかにまとめる。九州エリアでは特有の甘みある醤油とあご(トビウオ)出汁を効かせ、中部エリアではムロアジ節の力強い風味をアクセントに加える。旅先や出張先のファミマでつゆを一口啜れば、その土地に根付く豊かな食のグラデーションを舌先で体感できるはずだ。