Mriの磁石はなぜ24時間切れない?吸着事故の恐怖と仕組みの真相

Mriの磁石はなぜ24時間切れない?吸着事故の恐怖と仕組みの真相について詳しく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

MRIの強大な磁場が引き起こす最悪のトラブルが「吸着事故」です。磁性を持つ金属がMRI室内に持ち込まれると、装置の中心に向かって猛烈なスピードで引き寄せられ、まるで銃弾のように飛翔するミサイルエフェクト(飛翔体現象)が発生します。

国内外の医療機関において、以下のようなMRI吸着事故の真相が報告されています。

・清掃スタッフが誤って持ち込んだバケツやモップが吸着し、取り外せなくなった事例
・持ち込まれた酸素ボンベが高速でガントリ(円筒部)に激突し、患者やスタッフが挟まれて死傷した重大事故
・磁性体キャスターの車椅子やオフィスチェアが装置内部に突入し、機器が大破したケース

一度吸着した金属は、大人数人がかりで引っ張ってもびくともしません。人の力で引き剥がすことは物理的に不可能な領域に達します。

もし人命に関わる挟まれ事故が発生した場合、最後の非常手段としてMRIクエンチ現象を人為的に起こす非常停止ボタン(クエンチスイッチ)が押されます。これは液体ヘリウムを一気に排気管から外部へ気化・放出し、コイルの超伝導状態を強制破壊して磁場をゼロにする緊急処置です。ただし、数千万円の損害が出るだけでなく、万一ヘリウムガスが室内に漏れ出せば窒息や凍傷の危険を伴うため、真の緊急時以外は決して使われません。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。