【2026年現地ルポ】「見せる檻」を全廃した福山市立動物園、来園者数が過去最高を更新中—動物福祉革命の最前線を歩く
この園を語る上で欠かせないのが、国内で唯一飼育されているボルネオぞうの存在だ。小柄で愛くるしい姿が特徴だが、現地マレーシアでの生息地分断により、絶滅の危機に瀕している。園では国際的な保護機関と密に連携し、単なる展示を超えた学術・保全の重要拠点としての役割を担う。
2026年に拡張された「ぞうの森」には、広大な泥場や専用のウォータープール、さらには人工スコールを発生させる最新設備が整えられた。豪快に水浴びを楽しみ、全身に泥を塗る姿は野生そのもののエネルギーに満ちている。併設されたレクチャールームでは現地の最新保護活動がパネルや映像でリアルタイム共有され、来園者が寄付やグッズ購入を通じて直接保全に参加できる仕組みも構築された。