在来線とはどの電車?新幹線・私鉄との違いと切符の特例ルールを解説
新幹線と在来線の境界線を語るうえで外せないのが、山形新幹線「つばさ」や秋田新幹線「こまち」に代表される、いわゆる「ミニ新幹線」の存在です。
東京駅から東北新幹線区間を最高時速320kmで疾走するこれらの車両は、一見すると完全な新幹線に見えます。しかし、福島駅から分岐する奥羽本線(山形新幹線区間)や、盛岡駅から分岐する田沢湖線(秋田新幹線区間)に入った瞬間、法律上の扱いは「在来線」へと切り替わります。
ミニ新幹線は、従来の在来線の線路幅(狭軌:1,067mm)を新幹線と同じ標準軌(1,435mm)へ改軌した路線を走っています。線路の幅こそ新幹線仕様ですが、地上設備そのものは在来線をベースにしているため、以下のような決定的な違いが存在します。
- 踏切の存在:フル規格の新幹線には法的に踏切の設置が認められていませんが、ミニ新幹線の在来線区間には一般道路と交差する踏切が多数存在します。
- 最高速度の制限:新幹線区間では300km/h超を出す車両も、在来線区間に入ると安全基準やカーブの半径、踏切事故防止の観点から最高時速130kmに制限されます。
- 車体幅のコンパクトさ:在来線のトンネルやホームに接触しないよう、車体幅が東海道・東北新幹線の標準車体よりも約40cm狭く設計されています。