「女人禁制の山」なぜ今も?大峯山の歴史とジェンダー論争の真相

「女人禁制の山」なぜ今も?大峯山の歴史とジェンダー論争の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

これまで公の場に出ることのなかった地元関係者の未公開の証言からは、表層的な論争の裏にある深い苦悩が見えてくる。あるベテランの修験者は、「我々は女性を差別しているのではない。男性だけで構成される修行空間という特殊な形態を守っているに過ぎない。女性のための霊場や修行の場が別に存在するのと同様だ」と語る。

一方で、山麓で観光業を営む地元女性のひとりは、「女性登山の解禁を望む声があるのは事実だが、もし禁制を解除すれば大峯山が持つ最大の宗教的誇りや歴史的価値が失われてしまうのではないかという恐怖もある」と明かした。伝統を保護したいという思いは、男性だけでなく地域で暮らす女性たちの中にも深く根を下ろしているのだ。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。