世界三大がっかりの真相は?シンガポール・マーライオン徹底解剖2026
マーライオンが「期待外れ」と揶揄されるようになった最大の原因は、1970年代から1990年代にかけての劣悪なロケーションと設備トラブルにありました。1972年に設置された当初の場所はシンガポール川の河口付近でしたが、1997年に完成した「エスプラネード・ブリッジ」の高架橋によって正面からの視界が完全に遮られ、観光客は背中側からしか像を眺められない状況に陥ったのです。
さらに当時は送水ポンプの故障が頻発し、「口から水を吐いていないただの小さな置物」と化す日が珍しくありませんでした。周囲に華やかな観光インフラが乏しかったことも手伝い、苦労して足を運んだ旅行者の落胆が「がっかり」という口コミを増幅させた背景があります。
転機が訪れたのは2002年の大規模移転プロジェクトです。橋を越えてマリーナ湾を一望できる現在の「マーライオンパーク」へ約120メートル曳航され、最新の給排水システムを導入。2010年代以降は対岸にマリーナベイ・サンズや超高層ビル群が建ち並び、昼夜を問わず壮麗な景観を楽しめる世界屈指の観光名所へと完全な名誉挽回を果たしました。