【図解】遺伝子と染色体の違いとは?Dnaやゲノムとの関係を徹底整理
医療やバイオテクノロジーの分野で「ゲノム編集」や「全ゲノム解析」といった言葉が定着しました。このゲノム(Genome)という言葉は、ドイツの植物学者ハンス・ヴィンクラーがGene(遺伝子)とChromosome(染色体)を組み合わせて作った造語です。
遺伝子が「特定のタンパク質を作る個別のレシピ」であるのに対し、ゲノムは「個体を形成・維持するために必要な全遺伝情報の総体(全セット)」を指します。料理に例えるなら、カレーの作り方が「遺伝子」であり、前菜からデザートまで全ての調理法が載った「百科事典の全巻」が「ゲノム」です。
2000年代初頭にヒトゲノムの解読が完了して以降、解析技術は飛躍的に進化しました。現在では一人ひとりの全ゲノム配列を短時間かつ低コストで解読できるようになり、がん患者ごとの遺伝子変異に合わせた抗がん剤を選択する「プレシジョン・メディシン(個別化医療)」の実用化が急速に進んでいます。